外科医東盛玲の所見 (1)
東盛玲(とうもり・あきら)は優秀な外科医。
どんな状況でも冷静的確に対処することができる。
しかし、彼は通常の人間とは違う能力が備わっていた。
妖怪、霊魂、悪霊などが「見える」のだ。
彼は人間に危害を加える悪霊などを相手に戦うが、超能力のような特別な力はない。
あるのは、強靭な精神と患者を救おうとする熱い情熱だけなのだ!!手術中に突然、右腕が動かなくなった東盛。
熱い情熱と医学知識だけで患者を救ってきた東盛だったが、自分にかけられた呪いを自分で解くことはできない。
そんな時に現れた呪医のワヤン。
彼は敵なのか、味方なのか!? そして、東盛の腕にかけられた呪いの正体は!? 東盛自身に最大のピンチが訪れようとしていた……。
患者につきまとう悪霊、生霊たちは後を絶たない。
優秀な腕と誰よりも熱い情熱をもった東盛は、彼らを相手に戦う日々を送っていた。
しかしその特異な能力は、実は高校生の頃から発揮されていた。
拾ったカナリアを飼い始めてから様子がおかしくなった同級生。
彼を死に導く呪いから救ったのは若き日の東盛だった……!!普通の人には見えないモノまで見えてしまう東盛は、天才的な技術を持つ外科医。
一人で長い間孤独な戦いをしていたが、先天的に人の嘘を見抜くことができる咲也という味方ができた。
だが東盛には休息の暇はない。
また新たな患者が現れた。
その患者の向こうに見えたのは、東盛に敵意を持つ氏部桂(うじべ・かつら)の姿だった……。
外科医・東盛は特別な目を持つが故、なにやら得体の知れないものに付きまとわれることも多い。
今度は親友の根本までが何者かにとりつかれ、すべての記憶を失い、訳の分からない抜け殻のような状態になってしまう。
その原因を突き止めていくと、意外なものが出現していた……。
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