アリエスの乙女たち(3)

路実は、馬術部のキャプテン・高志を愛しはじめていた。
ところが、実は路実が血のつながった姉であると知った笑美子もまた、本当の恋に目覚め、高志を意識しはじめていた。
アリエスの星の元に生まれた対照的な二人は、同じ男性に恋をしてしまって…同じ父を持つ姉妹であるとわかった路実と笑美子。
同じ男性に恋をしてしまった二人だったが、笑美子は、路実のために身を引く決意をする。
自分のために身を引いた笑美子の姿を見て、路実はその恋を妹に譲る決意をしたのだった。
愛を確かめあった笑美子と高志だったが…司を愛しはじめていた路実。
気持ちを確かめあい、二人はお互いが強い絆で結ばれているのを実感していた。
ところが、司の前に自分の子供を妊娠している、という津川敬子が現れる。
生まれてくる命に責任がある、司は愛していない津川との結婚を決意するが…司と愛し合いながら、結ばれない運命の前に引き下がるしかない路実。
奪うことが愛だという母の言葉に、路実の心は乱れる。
一方、父が心中して財産を手放した高志は、笑美子との付き合いが重荷になっていた。
愛する高志と苦労を共にしたい笑美子だったが…母・マキが失意のうちに亡くなり、一人になってしまった路実は久保家で引き取られる。
しかし、笑美子の母は、どうしても路実に自分の夫が愛していたマキの面影を見てしまうのだった。
司への思いをたちきれずに苦しい恋を続ける路実。
司もまた、路実への思いをたちきれずにいた。
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